仕事を休んで日本で出産したベトナム人技能実習生の話
妊娠・受診・相談
Aさんは日本に技能実習生として働き始めて2年目の時に体調が悪くなりました。教会の人に相談をして病院に連れて行ってもらったら、妊娠34週と分かりました。Aさんは外国人支援団体にも相談をしました。Aさんは支援団体の人から産休制度の話などを聞きました。Aさんは産休を使って仕事を休み、日本で出産をして、その後に仕事を続けたいと思いました。
一時保護
Aさんは監理団体のベトナム人の相談員に妊娠していることを話しました。Aさんは監理団体が会社に妊娠について伝えたと知り、ベトナムに送り返される怖くなって、支援団体に連絡をしました。支援団体はAさんを一時保護しました。
監理団体と会社との話し合い
Aさんは支援団体の人と一緒に監理団体と会社の人と会って、日本で出産したいと考えていることを伝えました。(監理団体も会社も、「妊娠している技能実習性に不利益的取り扱いをしてはならない」という通知を知っていました。その通知は2019年3月12日に法務省出入国管理庁と外国人技能実習機構と厚生労働省が監理団体などに出したものです。)会社はAさんが産休を使って日本で出産することに合意しました。
Aさんの子どもの父親Bさんも技能実習生でした。支援団体はBさんの監理団体や会社にも連絡をして、出産や育児のために有給休暇を使って仕事を休むことなどをお願いしました。Bさんの会社も了解しました。
市役所で母子手帳
Aさんは支援団体の人と一緒に市役所に行って母子手帳をもらいました。その時保健師さんから出産までにやらなければならないことやどのようなサポートがあるかなどの説明を聞きました。出産する病院も決めました。Aさんは日本語があまりできないので、病院ではAさんが住んでいるC市の通訳者や電話通訳を使うことになりました。
予定日よりも早く出産
Aさんは出産予定日の一ヶ月ほど前にお腹が痛くなりました。我慢できずに近くの病院に連れて行ってもらいました。出産予定の病院ではなかったのですが、母子手帳があり、診察を受けていたので、その病院で出産しました。
病院では母乳のあげ方や沐浴の仕方など赤ちゃんのお世話について教えてくれました。赤ちゃんは早く生まれたのでしばらく入院することになり、Aさんが先に退院しました。赤ちゃんが退院するまで、Aさんは毎日病院に行って母乳をあげました。
出産費用
出産にかかったお金は45万円くらいでしたが、健康保険の「出産一時金」で払いました。赤ちゃんの入院費用は、出生届を役所に出して、社会保険に入れた後に「未熟児療育医療」の手続きを行いました。
Aさんと赤ちゃんの在留資格
Aさんが妊娠が分かり出産した時、Aさんの「技能実習」の在留資格は更新申請中でした。入管に相談したら申請を2か月間保留することができました。その間は「技能実習」の在留資格があることとして健康保険を使うことができました。
赤ちゃんが生まれてからAさんは支援団体の行政書士に頼んで、赤ちゃんの在留資格の申請を入管で行ってもらいました。申請をして約1ヶ月後に、在留期間が4ヶ月の「特定活動」の在留資格が赤ちゃんに認められました。Aさんの「技能実習2号ロ」の在留資格の更新も認められました。
赤ちゃんをAさんの「扶養家族」として健康保険に入れてもらうために、会社に必要な書類を送って、手続きをしてもらいました。また、AさんとBさんは、二人の婚姻届と、赤ちゃんの出生届とパスポートの申請書をベトナム領事館に提出し、1か月後に赤ちゃんのパスポートをもらいました。
利用した産休と利用できなかった育休
Aさんは、出産前は有給休暇と産休をとり、出産後は8週間の産休を使って仕事を休みました。Aさんは育児休暇を使おうとしました。しかし、仕事をする期間が決まっている労働者は1年6カ月以上の雇用期間がないと育児休暇が使えません。Aさんの技能実習期間は残り1年なので、育児休暇は使えませんでした。会社からは、育児休業手当は出ないが育児のために休んでもいいと言われました。なので、Aさんは有給休暇も使いながら休みをとりました。
アパートでの生活
Aさんは出産後に赤ちゃんと一緒に生活するために、支援団体の協力でアパートを借りました。赤ちゃんが退院した後、赤ちゃんは母親のAさんと父親のBさんとアパートで一緒に住みました。Bさんも育児休暇が使えないので、アパートから会社に行って、仕事がない時に育児をしました。赤ちゃんをベトナムにつれていくまでは、教会の人たちや支援者も赤ちゃんのお世話を手伝ってくれました。保健師さんもアパートに来て赤ちゃんの様子を見たり、Aさんに育児のアドバイスをしたりしてくれました。
帰国そして仕事復帰
Aさんは出産後2か月ほどして赤ちゃんをベトナムに連れて帰りました。そして、Aさんの家族に赤ちゃんを預けて、1週間ほどして日本に戻ってきてまた同じ会社で働き始めました。
Aさんは日本に技能実習生として働き始めて2年目の時に体調が悪くなりました。教会の人に相談をして病院に連れて行ってもらったら、妊娠34週と分かりました。Aさんは外国人支援団体にも相談をしました。Aさんは支援団体の人から産休制度の話などを聞きました。Aさんは産休を使って仕事を休み、日本で出産をして、その後に仕事を続けたいと思いました。
一時保護
Aさんは監理団体のベトナム人の相談員に妊娠していることを話しました。Aさんは監理団体が会社に妊娠について伝えたと知り、ベトナムに送り返される怖くなって、支援団体に連絡をしました。支援団体はAさんを一時保護しました。
監理団体と会社との話し合い
Aさんは支援団体の人と一緒に監理団体と会社の人と会って、日本で出産したいと考えていることを伝えました。(監理団体も会社も、「妊娠している技能実習性に不利益的取り扱いをしてはならない」という通知を知っていました。その通知は2019年3月12日に法務省出入国管理庁と外国人技能実習機構と厚生労働省が監理団体などに出したものです。)会社はAさんが産休を使って日本で出産することに合意しました。
Aさんの子どもの父親Bさんも技能実習生でした。支援団体はBさんの監理団体や会社にも連絡をして、出産や育児のために有給休暇を使って仕事を休むことなどをお願いしました。Bさんの会社も了解しました。
市役所で母子手帳
Aさんは支援団体の人と一緒に市役所に行って母子手帳をもらいました。その時保健師さんから出産までにやらなければならないことやどのようなサポートがあるかなどの説明を聞きました。出産する病院も決めました。Aさんは日本語があまりできないので、病院ではAさんが住んでいるC市の通訳者や電話通訳を使うことになりました。
予定日よりも早く出産
Aさんは出産予定日の一ヶ月ほど前にお腹が痛くなりました。我慢できずに近くの病院に連れて行ってもらいました。出産予定の病院ではなかったのですが、母子手帳があり、診察を受けていたので、その病院で出産しました。
病院では母乳のあげ方や沐浴の仕方など赤ちゃんのお世話について教えてくれました。赤ちゃんは早く生まれたのでしばらく入院することになり、Aさんが先に退院しました。赤ちゃんが退院するまで、Aさんは毎日病院に行って母乳をあげました。
出産費用
出産にかかったお金は45万円くらいでしたが、健康保険の「出産一時金」で払いました。赤ちゃんの入院費用は、出生届を役所に出して、社会保険に入れた後に「未熟児療育医療」の手続きを行いました。
Aさんと赤ちゃんの在留資格
Aさんが妊娠が分かり出産した時、Aさんの「技能実習」の在留資格は更新申請中でした。入管に相談したら申請を2か月間保留することができました。その間は「技能実習」の在留資格があることとして健康保険を使うことができました。
赤ちゃんが生まれてからAさんは支援団体の行政書士に頼んで、赤ちゃんの在留資格の申請を入管で行ってもらいました。申請をして約1ヶ月後に、在留期間が4ヶ月の「特定活動」の在留資格が赤ちゃんに認められました。Aさんの「技能実習2号ロ」の在留資格の更新も認められました。
赤ちゃんをAさんの「扶養家族」として健康保険に入れてもらうために、会社に必要な書類を送って、手続きをしてもらいました。また、AさんとBさんは、二人の婚姻届と、赤ちゃんの出生届とパスポートの申請書をベトナム領事館に提出し、1か月後に赤ちゃんのパスポートをもらいました。
利用した産休と利用できなかった育休
Aさんは、出産前は有給休暇と産休をとり、出産後は8週間の産休を使って仕事を休みました。Aさんは育児休暇を使おうとしました。しかし、仕事をする期間が決まっている労働者は1年6カ月以上の雇用期間がないと育児休暇が使えません。Aさんの技能実習期間は残り1年なので、育児休暇は使えませんでした。会社からは、育児休業手当は出ないが育児のために休んでもいいと言われました。なので、Aさんは有給休暇も使いながら休みをとりました。
アパートでの生活
Aさんは出産後に赤ちゃんと一緒に生活するために、支援団体の協力でアパートを借りました。赤ちゃんが退院した後、赤ちゃんは母親のAさんと父親のBさんとアパートで一緒に住みました。Bさんも育児休暇が使えないので、アパートから会社に行って、仕事がない時に育児をしました。赤ちゃんをベトナムにつれていくまでは、教会の人たちや支援者も赤ちゃんのお世話を手伝ってくれました。保健師さんもアパートに来て赤ちゃんの様子を見たり、Aさんに育児のアドバイスをしたりしてくれました。
帰国そして仕事復帰
Aさんは出産後2か月ほどして赤ちゃんをベトナムに連れて帰りました。そして、Aさんの家族に赤ちゃんを預けて、1週間ほどして日本に戻ってきてまた同じ会社で働き始めました。